地域のコミュニティ通訳に関するセミナーに参加しました。
以下、レポートです。
コミュニティ通訳は、地域に暮らす外国人が対象。
1.対象者は普通の人。
2.発話者の力関係に差がある
3.言葉のレベルや種類が様々
4.文化的要素が大きく関わる
5.基本的人権の保護に直結している
6.時には命にかかわる
水野真木子「コミュニティ通訳入門」より
司法、医療、行政、教育など多岐にわたる。
通訳スタイルとしては、逐次通訳が多いとのこと。
・エンパシー
自分が相手の立場だったらどうだろうと想像することで、誰かの感情や経験を分かち合う能力のこと。
※シンパシー・・・単なる同情などの「感情」
・「やさしい日本語」を使うことも大事。
否定形の疑問文は非常に誤解を招きやすいので避ける。
「あなたはコロナではありませんか?」
「はい、コロナではありません。」
「いいえ、コロナではありません。」
→日本語ではどちらでも意味が通ってしまう。
「はい」、「いいえ」のみだとどっちなのか。
例えば、英語話者はコロナではないと言いたい場合はNoで答えるので、混乱を招く。
・登壇者がコミュニティ通訳に携わる理由
移民の子供が日本語を離せない親の通訳を務めることが多く、子供が心に大きな傷を負ってしまうことも・・・。
親の病院受診に同伴した子供が医師からがん宣告を聞かされ、自分の口から横にいる親に伝えなければいけなかった。ショックを受けた親を見て、その子はまるで「自分が親を傷つけたのではないか」と責めたそうだ。こういう経験をする子供を減らしたいと思い、登壇者はコミュニティ通訳を積極的にするようになったそうだ。